子どもの保育目標

0歳児
~家庭的な環境の中で、一人ひとりの欲求に寄り添いながら~

0歳児の一年間は、その成長・発達の変化が大きく、個人差もあります。
特に視覚、聴覚などの感覚がめざましく発達します。感覚器官を通してさわったり、なめたりしながら外界を認知していき、身体機能や運動機能も並行して発達していきます。
1歳前後には伝い歩きも始まりますが、生理的な面ではまだ未熟であり、大人に依存した生活なので、こまやかな保護や世話が必要で、またスキンシップを図ることが情緒の安定につながっていきます。
身近な特定の人とのかかわりの中で喃語を豊かにし、手の操作も自由になっていきます。保育者は日常生活でのやりとりを通して、人への信頼と自立への道につながる芽を育てていくことが大切になります。
保護者との連携を密にし、子どもの成長・発達の喜びを分かち合いながら信頼関係を築いていきたいと思います。

1歳児
~「自分で!自分で!」を大切にする保育を~

0歳児期に母親や保育者に愛され、信頼関係の中ではぐくまれた自己肯定感は、「○○したい!」「○○しよう!」という主体性につながっていきます。この小さな主体性(つもり)の芽生えに、しっかりと寄り添い支えていくことが、1歳児の保育者の大切な役割になっていきます。この“つもり”が大切にされた子どもは、自分から遊びを見つけ、自分でごはんを食べ、自分から寝るようになっていきます。
1歳児期は身体機能の発達がめざましく、歩いたり、走ったり、とんだり、手先の簡単な動作もできるようになります。また、“つもり”を伝えようと言語の数もふえてきます。「○○ちゃん、ワンワンかわいいね」「○○ちゃんはブランコしたかったんだね」などと、子どもの気持ちを代弁してあげることで、子どもは自分の気持ちをわかってもらった安心感が得られます。その安心感が、次の成長へのステップにつながり、気持ちは友だちへと開放され、いろいろなことに向かっていく意欲がより大きく育っていくように援助していきます。

2歳児
~一人ひとりを受けとめ、自分を発揮できる環境づくりを~

2歳児は、いろんな面で人間としての基礎をつくる大切な時期です。精神面では自我の順調な育ちから、徐々に母親から精神的自立をしようとするときなので、非常に不安定な状態にあるといえます。
一方、好奇心や探究心が旺盛になり、身のまわりのことを自分で確かめてみたいという思いから、何でも自分でしたいという気持ちが強くなります。
ここで保育者にとって大切なのは、一人ひとりの子どもの発達段階を援助することです。子どもが今どのような力を発揮しようとしているのか、何をイメージしているのかを見極めたうえで、発達を支える適切な援助をすることが重要です。
そのために、集団というとらえ方ではなく、一人ひとりの個性を伸ばせるような環境づくりを心がけていきます。

3歳児
~かかわる力を育てよう~

3歳児は、依存から自立へと大きな成長を遂げる時期です。基本的な生活習慣の自立に向け、たとえ失敗しても「できた!」という満足感が感じられるような援助を心がけ、自分でやろうとする意欲を育てていきます。
また、3歳児は経験を積み重ねることで、生きる力の基礎を養う時期でもあります。例えば、畑づくりを通して「育てる・ふれる・食べる」といった”本物体験”をすることは、育ちの大切な要素です。本物体験の中から、子どもは自ら何かを発見し、自分の好奇心のおもむくままに行動する力を身につけていきます。それはやがて、子どもが社会性や生活する力を身につけることにつながります。
本物体験には、異年齢や周囲の大人など、クラスを超えた多くの人とのかかわりも重要です。かかわる力を育てる環境(人的・物的)づくりを心がけていきたいと思います。
さらに、遊びや言葉の広がりを、一人ひとりの発達に対応できる自由あそびの中で、また身近な歌あそびなどを友だちと一緒に楽しむ中で、大切に育んでいきます。

4歳児
~自分の思いや考えを言葉にして伝える力を育てる~

「わたし」が躍動する時期です。相手に伝えようとする姿や、自分の出来ることを保育者に認めてもらいたいという姿がよく見られるようになります。物事に対する自信もついてきて、できそうなことは自分でしようとする気持ちも高まってきます。
また、周りの友達にも気持ちが向いていく時期であり、思いを出し合って遊ぶ姿が増えてきます。自分の思いが強く、相手のことまで気持ちが及ばずにぶつかり合うこともありますが、保育者に気持ちを受け止めてもらったり一緒に話したりして、少しずつ相手の気持ちも受け入れていけるようになってきます。子どもたちは友達とのかかわりの中で「楽しい」「うれしい」という感情を体験するとともに、ときには葛籐もしながら、「悲しい」「寂しい」などの体験もしていきます。
保育者は子どものさまざまな感情体験を大切に受け止め、その支えになることで、たくましくしなやかな心を育てていきます。
また、子ども同士がお互いのよさに気づき、かかわり合う楽しさを感じていけるように援助していきます。

5歳児
~一人ひとりを生かし、生かされ、友だちとつながるよろこびを!みんなでひとつの体!~

年長組は、発達の個人差はありますが、どの子にも大きくなった喜びと年長児としての自覚がうかがえます。また、この時期は、内面的にもいちだんと成長が見られるときです。
「自分たちのめあてに向かって遊び、発見したことや、つかんだことを伝え合う仲間がいて、表現力が育ち、コミュニケーションがはぐくまれていく」そんな集団の育ち合いをめざして、保育を進めていきます。
・友だちとぶつかり合いながら、考え合う
・見たい!知りたい!という知的好奇心を満たす
・直接体験で五感を働かせ、心を動かす
以上のような視点から、人に対する信頼感や人権を大切にする心を育て、仲間といる喜びを感じながら、子どもが主体となって生活を作り出すように援助していきます。

食育について

「食育」とは、主に食に関する正しい知識を身に着けることで、身体に合った適切な食を選択し安全で健康的な食生活を送る事ができる人を育むことを目的としています。

乳幼児期の食体験はとても重要で、その時期に身に付いた習慣はその後の人生に大きく影響するほどです。
小羊園では、管理栄養士が保育士や保護者と連携をとりながらお子さまの発達に合わせた献立や食育を計画しています。安心できる環境で、保育者や友だちと一緒に食事を楽しみながら食に興味を持ち、食具の使い方やマナーを覚え、みんなで一緒に食事をすることの楽しさを知ります。

畑で収穫した野菜を使った調理や制作も。

年長児になると、調理に必要な材料を考え、足りない材料は自分たちで近所の店に買い物へ行き、調理はもちろん配膳や片付けまで、皆で協力しながら取り組みます。
野菜を育てることや収穫、簡単なおやつ作り、園庭でのランチ等々、楽しい食の経験を重ねることで、好き嫌いをなくし健康的で豊かな食生活で、子どもたちが心身ともに健やかに成長することを願っています。
子どもたちは陶器製の食器を使っています。
子どもが陶器製を持つと割ってしまいそうに感じるかもしれませんが、実際にはほとんどありません。本物を手にすると、「これは大事にしよう」と感じるのかもしれませんね。
ホルムアルデヒドも出ませんので、安心して使っています。

お子さまの豊かな経験の1つとなるように、共通保育時間内に取り入れています。

専門講師による教室を取り入れています。

英語教室

4~5歳児クラスー毎週2回、2~3歳児クラスー毎週1回
日本語も話せるネイティブの専門講師による英語教室です。
あいさつや歌・ゲームなどを通して楽しく英語にふれていきます。4歳児クラスからはテキストも使用し、読む、書くことも学びます。

体操教室

4~5歳児クラスー毎週1回、0~3歳児クラスー毎月1回
幼児期における運動の実践は、心身の発育にきわめて重要です。多様な動きを身に付けていくことができるよう保育時間中の遊ぶ機会の保障はもちろん、専門の講師による体操教室の時間もあります。
年齢に合わせた体の動きを器具や教材を使って遊びながら体得し、楽しみながら運動能力の基礎を培います。4~5歳児は、夏は水泳指導、秋はアイススケート指導などもあります。

音楽リズム・和太鼓・マーチング指導

姫路市から音楽講師が来園します。3歳児以上 年間5~6回
楽しみながら様々な楽器に触れ、楽器の持ち方や基本的な演奏方法を身に付け、合奏において音の違う楽器が合わさることで生まれるハーモニーの美しさを感じます。
どの音も大切、一人ひとりが大切、音をよく聴いて、みんなの気持ちを合わせて1つの曲を作り上げていく喜び、一人では味わえない一体感や達成感などを味わい、豊かな感性を育みます。

21世紀をいきる力を育む、幼児向けICT教育カリキュラム

こどもモードKitS(キッツ)は、iPadを活用して子どもの創造力、チームワーク力、ICT活用力を育むカリキュラムです。遊びをを中心に、子どもが本来持っている個性を引き出し、プレゼンテーションにつなげます。
12種類の教材アプリを使って、独創的な発想力や(創造力)、プレゼンテーションを通じて発信力(プレゼン力)や、クラスメイトの異なる価値観を理解する力(共感力)を身に着ける事ができます。授業の中では、自然な笑いや、拍手が溢れます。

ピアノ教室

希望者のみのクラスです。
(1号認定の方は課外クラスとなりますので、ピアノ月謝以外に延長料金が必要です)